Loading AI tools
テレビドラマシリーズ ウィキペディアから
『裸の大将放浪記』(はだかのたいしょうほうろうき)は、画家の山下清をモデルに描いたフィクションの人情コメディドラマ。
(本記事では便宜上、芦屋雁之助主演のシリーズを「雁之助版」、塚地武雅主演のシリーズを「塚地版」と表記する。)
1980年から1997年にかけて制作:東阪企画・関西テレビ、フジテレビ系列の『花王名人劇場』→『花王ファミリースペシャル』のシリーズとして放映された。芦屋雁之助の主演でその後の代表作となった。『名人劇場』の中期 - 『ファミスぺ』の時代はタイトルから「放浪記」が削られ、『裸の大将』として放送されたこともあった。作品は『裸の大将放浪記』との題名だった前期(1980年~1983年)と、『裸の大将』のみになった後期(1984年~1997年)に大きく分けられる。
『花王名人劇場』は当初、漫才ブームの揺籃としての役割が大きかったが、それが下火になるとともに『裸の大将』の存在感が増していった。番組プロデューサー澤田隆治は、このドラマシリーズによって『名人劇場』後半の5年が存続できたと著書に記している[1]。
もともとは1964年、雁之助が花登筺と袂を分かち、弟・小雁らと旗揚げした劇団「喜劇座」で初演した舞台『裸の大将放浪記』(脚本:藤本義一)がベースになっている[注 1]。当時、劇団の座付き作家だった藤本が、雁之助の風貌が山下清によく似ていることを指摘、それをヒントに雁之助を清役に1本の舞台劇に仕上げ、上演したところ評判となった。1969年に喜劇座は解散となったが、人気の演目だった。ちなみに1980年6月1日放送の第1作『爆笑メルヘン・裸の大将放浪記』では原作表記以外に「原案:藤本義一」とのクレジットが入っている(ドラマの脚本は中村勝行)[2]。
雁之助版は前期と後期に分けられているが、これは主演の雁之助が「50代になって裸になるのはしんどい」と言って降板を申し入れたのを機に、1983年6月の13回目で一旦終了し、ストーリー上でも清が亡くなるところで前期が終わる[注 2]。
その後、「名人劇場」では雁之助主演で、淡路島で肛門科を開業する医師を主人公にした「落書きドクトル繁盛記」をスタートさせ、1983年10月から翌1984年9月まで5作を制作したが、同じ放送枠での山下清役からの転身は視聴者の違和感を呼ぶ一方、「裸の大将」の続編が待望された。こうした熱い要望を受け、翌1984年10月に復活。13回目で死亡した前期とはストーリーは完全に区切り、後期の初回では既に清が天才画家として有名になったところから始まる。1997年の最終回では放浪癖をやめて、八幡学園に戻ったところで終わり、1980年6月の開始から17年にわたる物語が完結した。その後、2004年4月7日に、主演である芦屋雁之助が逝去した。
2007年9月1日、『土曜プレミアム』枠で、山下清役に映画『間宮兄弟』で役者としても認知され始めたお笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅を起用して10年ぶりに復活。『裸の大将〜放浪の虫が動き出したので〜』として放送された(ビデオリサーチ社が調査した関東地区の平均視聴率は、18.4%)。2008年5月24日には、第2弾『裸の大将〜宮崎の鬼が笑うので〜』が放送された(ビデオリサーチ社が調査した関東地区の平均視聴率は11.2%)。10年前と違い、制作担当(配信)局はフジネットワーク(FNS)準キー局の関西テレビからFNSキー局のフジテレビに変更され、映像はハイビジョン制作、音声はステレオ放送、字幕放送・番組連動データ放送(2007年のみ)が実施された(字幕放送とデータ放送は『土曜プレミアム』の枠そのものが対応している)。10年前と同様なのは、著作が東阪企画であることと、主題歌も前作と同じくダ・カーポの「野に咲く花のように」を使用すること、劇中音楽も小林亜星が引き続き担当することである。また、2010年4月11日放送の『わが家の歴史』にも塚地は山下清役で出演した。
八幡学園の利用者・清があてのない放浪の旅に出て、出会った先々の問題を貼り絵と飾りげのない純朴な人柄を活かして和解・解決に導いていく。作品初期から中期は清は線路を歩いて移動することが多い。
第1回目は、清がまだ無名のまま放浪を続ける「戦時中」から描かれ、終戦を経て「放浪の天才画家」として有名になるまでが描かれた。また、清は旅の最後にその街の風景の貼り絵を仕上げ、その絵と名前によって彼が放浪の画家「山下清画伯」であるという肩書きが露見して、皆がちやほやしだすとこっそりと街から姿を消し、次なる旅に出てしまう。ほぼ毎回このようなあらすじであったが、マンネリ化は否めず、1990年代に入ると清が幽霊や、宇宙人と会うという奇想天外なストーリー(第57回)、盲導犬をテーマとしたストーリーも制作された。
このドラマは、山下清という実在の人物をモデルにし、ドラマティックな展開を考慮した上で脚色されたフィクションであり、ドラマ化に際し、実在の山下とは異なるオリジナルの設定がある。ドラマでは毎回、清が旅先で貼り絵を作成することが決まりごとになっているが、実際の山下清は放浪する際、仕事の依頼があったとき以外は画材道具やスケッチブックは持参しておらず、八幡学園に帰ってきた時に、旅して見てきた風景を思い出して描いていた[3]。また、その貼り絵も自発的に作成するのではなく、施設のスタッフ(当時は「指導員」)に促されてからしか作業しなかったと言う。
服装は作中ではランニングにズボンだが実際には身だしなみに気を使う人で、画家が被るものだとしてベレー帽を愛用していた[3]。
本作に登場し、山下清が実際に指導を受けていた知的障害児施設(開設当時は救護法下の救護施設)「八幡学園」は、千葉県市川市に実在する[4]。なお、塚地版では施設名が「市幡学園」(架空の名称)に変更されている。
清は「ルンペン」として扱われ、短く刈り込んだ坊主頭にランニングシャツに半ズボン、リュックに傘、スケッチブックを抱えているという出で立ちである。冬には袢天を着ることもある。
八幡学園に連れ戻されたシーンでは、スーツにベレー帽といった服を着せられて、いっぱしの画家の出で立ちにさせられて管理されていることを暗示している。第22回では、パチンコ屋に出入するガラの悪い客を追っ払うため、店主(演者:ケーシー高峰)に請われて暴力団風の出で立ちにさせられた。
清はおむすびが好物で、たずね行く街で「お母さんに死ぬ間際に『おなかがすいたら出会った人たちからおむすびをもらって食べるように』言われた」といって人々から施しを受ける。しかしこれは言い逃れるための嘘で、ドラマまたは史実も含め、当時清の母は健在であり、清の最期も看取っている。
また清を演じた芦屋雁之助は、晩年は糖尿病のため食事制限が必要だったが、演技上おむすびを何度も口にしなくてはならず、苦労した。さらにドラマのイメージが強かったため、ファンからもおむすびの差し入れが多くあった。ファンに気を使って、目の前で無理をして食べてみせることもあったという。
塚地版は「おむすび」という呼び方ではなく、「おにぎり」に変更されている。
画家・山下清をモデルとした作品のため、清が旅先で仕上げる『貼り絵』(あるいは、ちぎり絵)作品も、実際の山下作品に合わせて、その作風や制作手法、構図などが設定されている(花火のある夜景など)。
通常のドラマ作品よりもスローモーションや逆再生・早回し、映像合成などの映像加工や効果音を取り入れている。
ちなみに、第50話(1991年10月6日放送)では「第50回記念」として、当時試験放送段階だったハイビジョンで収録され、レターボックス方式で放送された。
マドンナには若手女優が多く起用され、出演する事は女優の登竜門とされた。
日本各地でロケーションを行い、それぞれゲスト演者が登場しストーリーが展開される。各回メインのヒロインが設定されている。また、その土地土地で地元の住民が、エキストラという形で出演している。時代考証については比較的おおらか・曖昧で、メインのゲスト俳優たちが高度経済成長期の1950年代後半 - 1970年代前半(昭和30年 - 昭和40年代)のいでたちであるのに、エキストラである町の人々は現代(1980年代 - 2000年代(昭和55年 - 平成21年))の服装だったり、テレビや冷蔵庫と言った家電製品や自動車も放映当時の最新型が置いてあったりということがあった。実際に行われている地方の祭りや催事をロケーションすることが多かった。 作中には、清が蒸気機関車から追われるシーンや線路を歩くシーンが多々あった。そのため雁之助版前期、後期、塚地版ともに、蒸気機関車を多く動態保存している大井川鐵道でロケが多く行われた。
この節の加筆が望まれています。 |
話数 | 放送日 | サブタイトル | ロケ地 | 脚本 | 演出 | ゲスト |
---|---|---|---|---|---|---|
1(前期開始) | 1980年 6月1日 | 爆笑メルヘン・裸の大将放浪記 | 中村勝行 | 松本明 | 原田美枝子、山本學、藤木悠、ケーシー高峰、丹阿弥谷津子、佐野浅夫、毒蝮三太夫、岩城徳栄、矢田耕司、相原巨典、木村修、日高澄子、多々良純、中山剣吾 | |
2 | 8月3日 | 欲張りの人も沢山いるので | 山田隆之 | 松本明 | 大谷直子、山田吾一、ケーシー高峰、安部徹、西村晃、田畑猛雄、亀石征一郎、佐藤蛾次郎、車だん吉、横山あきお、深見博、村瀬正彦 | |
3 | 9月21日 | 人の心は顔ではわからないので | 山田隆之 | 松本明 | 宇津宮雅代、中条きよし、ケーシー高峰、小坂一也、沼田曜一、加藤嘉、住吉正博、大泉滉、日高澄子、浜部珠美 | |
4 | 1981年 1月18日 | 悪いことをすると虫になるので | 山田隆之 | 松本明 | 荒木由美子、伊藤孝雄、岸部一徳、宝生あやこ、小林亜星、江幡高志、岡部正純、きくち英一 | |
5 | 5月3日 | 人の口は恐ろしいので | 山田隆之 | 松本明 | 石川優子、萬代峰子、芦屋小雁、桂朝丸、花紀京、明石家さんま、田畑猛雄、下元年世、志賀勝、津川雅彦、横山やすし | |
6 | 8月2日 | 嘘をつくと舌をぬかれるので | 鹿児島県鹿児島市 | 山田隆之 | 松本明 | 伊藤蘭、ケーシー高峰、白川和子、中田カウス・ボタン、渡辺文雄、人見きよし |
7 | 10月18日 | 青い眼の涙だったので | パリ | 山田隆之 | 松本明 | エルザ、米倉斉加年、岡崎二朗 |
8 | 1982年 1月10日 | ヨメ子が嫁になりたがるので | 山田隆之 | 松本明 | 高見知佳、岡本信人、左右田一平、正司花江、長谷川明男、森繁久彌 | |
9 | 5月30日 | ロバが笑ったので | 山田隆之 | 松本明 | 高見知佳、加賀まりこ、蝦名由紀子(子役)、関敬六、三木のり平、金子正次、玉木潤(子役) | |
10 | 11月21日 | 天狗の鼻は高いので | 山田隆之 | 松本明 | 高見知佳、浅茅陽子、三浦洋一、菅井きん、夢路いとし、マキノ雅裕、レツゴー三匹、須永克彦 | |
11 | 1983年 2月6日 | 別れが悲しかったので | 青森県上北郡七戸町 | 山田隆之 | 松本明 | 高見知佳、佐藤允、榊原るみ、大路三千緒、朝丘雪路、植村喜八郎、剛たつひと |
12 | 5月1日 | ヨメ子は天女になったので | 山田隆之 | 松本明 | 高見知佳、叶和貴子、藤岡重慶、花沢徳衛、山田五十鈴、佐竹明夫、秋山武史、加瀬慎一、信田倫克 | |
13(前期最終話) | 7月10日 | ボクは富士山に登るので | 山田隆之 | 松本明 | 高見知佳、犬塚弘、喜味こいし、日高澄子、森繁久彌、高城淳一、丹古母鬼馬二 | |
14(後期開始) | 1984年 10月14日 | 帰ってきた裸の大将放浪記 | 高岡尚平 | 高橋繁男 | 斉藤とも子、千石規子、下條正巳、清川虹子、斉藤ゆう子、長門裕之、人見きよし、浦辺粂子、南部寅太、たこ八郎、岩城力也、団巌、日向明子、名代杏子、玉城るみ子、大川直子、小甲登枝恵 | |
15 | 1985年 3月24日 | 花が咲いたので | 東京都西多摩郡五日市町(現:あきる野市) | 関根俊夫 小林俊一 | 小林俊一 | 和由布子、間下このみ、岩本多代、佐藤蛾次郎、市川千恵子、武岡淳一、谷幹一、松村達雄、麻生かおり |
16 | 8月18日 | 待ってました!!裸の大将 キヨシのおむすび縁むすび | 長野県木曽郡楢川村(現:塩尻市) | 関根俊夫 | 小林俊一 | 森下愛子、野村昭子、出光元、なべおさみ、本間優二、伊藤克信、新井量大、渡辺康子、名古屋章 |
17 | 10月27日 | やって来ました!裸の大将 清のメルヘン旅芝居 | 佐賀県武雄市 | 関根俊夫 | 北嶋隆 | 大場久美子、田所完一、森川正太、でんでん、恩田恵美子、永森ひろみ、吉田光希、西村淳二、安部潮、内藤武敏 |
18 | 1986年 3月9日 | 尾道坂道春の雪 | 広島県尾道市 | 高橋玄洋 | 北嶋隆 | 星野知子、山之内滋美、せんだみつお、ケーシー高峰、鈴木光枝、伊沢一郎、日高澄子 |
19 | 8月17日 | 清とお化けと夏祭り | 埼玉県秩父市 | 高橋玄洋 高村美智子 | 北嶋隆 | 萩尾みどり、かたせ梨乃、奥村公延、尾藤イサオ、菅井きん、きくち英一、佐藤仁哉、芦屋小雁、小鹿番、安達美加 |
20 | 10月26日 | 清の秩父路オニ退治 | 遥くらら、藤岡重慶、北見治一、三崎千恵子、小島三児、山崎猛、北見治一 | |||
21 | 1987年 1月18日 | 清と少女とペテン師と | 奈良県吉野郡十津川村 | 杉村升 | 北嶋隆 | 藤田弓子、会沢朋子、荒井注、横山やすし、芦屋雁平、西部里菜、田畑猛雄 |
22 | 5月24日 | 清と赤い自転車 | 静岡県榛原郡本川根町(現:川根本町) | 関本郁夫 | 杉村六郎 | 有森也実、浅利香津代、犬塚弘、久保田篤、西部里菜、佐野浅夫、横山やすし、新村礼子、小園蓉子、谷崎弘一、ケーシー高峰 |
23 | 7月12日 | 清と島の花嫁さん | 東京都八丈町 | 杉村升 | 小野田嘉幹 | 杉田かおる、宝生あやこ、鶴見辰吾、山之内重美、神山繁、ダ・カーポ |
24 | 10月4日 | 清のどさんこ母恋道中 | 北海道虻田郡虻田町(現:洞爺湖町) | 杉村升 | 小野田嘉幹 | 美保純、新藤恵美、高津住男、長門勇、大和田獏、草野大悟、小鹿番、志賀圭二郎 |
25 | 1988年 2月14日 | 清・北の国のキューピッド | 北海道積丹郡積丹町 | 松木ひろし | 杉村六郎 | 紺野美紗子、赤塚真人、あき竹城、安部徹、井川比佐志、早崎文司、砂塚秀夫、ビートきよし、アゴ勇 |
26 | 4月17日 | 清の沖縄ほうろう記 | 沖縄県国頭郡国頭村・東村 | 松木ひろし | 杉村六郎 | 浅野ゆう子、沖田浩之、網浜直子、新田純一、前田吟、赤座美代子、藤岡重慶 |
27 | 6月12日 | 清のくれた幸せの星砂 | 鹿児島県大島郡与論町 | 杉村升 | 杉村六郎 | 松本典子、高部知子、東八郎、名古屋章、中条きよし、樋田慶子 |
28 | 7月24日 | 清と伊豆の踊り子たち | 静岡県田方郡天城湯ケ島町(現:伊豆市) | 高岡尚平 米田いずみ | 小野田嘉幹 | 高木美保、浅野愛子、金田賢一、三ツ矢歌子、乙羽信子、芦屋小雁 |
29 | 9月4日 | 清と雲とひまわりと | 静岡県賀茂郡西伊豆町 | 高村美智子 | 藤井克彦 | 秋野暢子、西部里菜、竹中直人、あき竹城、由利徹、龍虎、平野稔、安部潮 |
30 | 10月23日 | 園長先生ゴメンなさい | 岐阜県郡上郡八幡町(現:郡上市) | 松木ひろし | 小野田嘉幹 | 原日出子、織本順吉、左とん平、藤岡琢也、森繁久彌、速水亮、此島愛子、花王おさむ、伊藤幸子 |
31 | 1989年 1月15日 | 下駄の鳴る丘 | 静岡県引佐郡三ヶ日町(現:浜松市浜名区) | 古長直美 | 佐藤敏弘 | 大沢逸美、花沢徳衛、林美智子、桜井センリ、片桐はいり、斉藤清六、佐渡稔、山崎満 |
32 | 3月26日 | 清の雪ん子ドサン娘物語 | 北海道茅部郡森町 | 杉村升 | 小野田嘉幹 | 長山洋子、竹内力、地井武男、垂水悟郎、坂本あきら、佐藤英夫、多田幸雄、立原博 |
33 | 6月4日 | 清の三泊四日五島の旅 | 長崎県福江市(現:五島市) | 高村美智子 | 佐藤敏弘 | 古村比呂、黒田アーサー、原ひさ子、坂上二郎、児島美ゆき |
34 | 7月9日 | 天からマリアが降ってきた | 長崎県長崎市 | 高岡尚平 米田いずみ | 小野田嘉幹 | 工藤夕貴、浅利香津代、由利徹、浜村純、奈良岡朋子 |
35 | 8月27日 | 蛍の里エレジー | 兵庫県出石郡出石町(現:豊岡市) | 古長直美 | 佐藤敏弘 | 中嶋朋子、山田吾一、玉川良一、樹木希林、東千代之介、露原千草、ナポレオンズ、村﨑太郎 |
36 | 10月8日 | 清のさよなら鞆ノ浦 | 広島県福山市 | 高岡尚平 米田いずみ | 関本郁夫 | 日色ともゑ、小栗一也、竜雷太、芦屋雁平、森若里子、鳥海里江 |
37 | 12月3日 | 清の湯けむり奮戦記 | 秋田県仙北郡田沢湖町(現:仙北市) | 杉村升 | 佐藤敏弘 | 平淑恵、横光克彦、角野卓造、山岡久乃、なべおさみ |
38 | 1990年 1月7日 | 清と花嫁の父 | 静岡県榛原郡本川根町(現:川根本町) | 松木ひろし | 佐藤敏弘 | 大西結花、風見しんご、楠トシエ、北村和夫、梅津栄 |
39 | 3月18日 | 清とおふくろの味 宮古島編 | 沖縄県平良市・宮古郡城辺町・伊良部町・下地町・上野村(現:宮古島市) | 杉村升 | 佐藤敏弘 | 芳本美代子、西岡徳馬、赤木春恵、小島三児、趙方豪、田畑猛雄 |
40 | 7月1日 | 清と夢のチューリップ | オランダ | 高村美智子 | 小野田嘉幹 | 根岸季衣、西部里菜、勝野洋、風見章子 |
41 | 7月8日 | 遠い国ニッポン | 多岐川裕美、花上晃、左とん平 | |||
42 | 8月26日 | 清と老人と海と | 岡山県倉敷市 | 杉村升 | 佐藤敏弘 | 小川範子、松本留美、春川ますみ、花沢徳衛 |
43(SP) | 10月7日 | 清がサーカスにやってきた | 秋田県鹿角市 | 松木ひろし | 佐藤敏弘 | 渡辺典子、石野陽子、竹内力、谷村昌彦、佐野浅夫 |
44 | 11月18日 | 清とベンガラの花嫁 | 岡山県川上郡成羽町(現:高梁市) | 松木ひろし | 佐藤敏弘 | 香坂未幸、友里千賀子、ベンガル、橋本功、野際陽子、安部潮、野呂瀬初美、市川浩、杉谷なつみ、高山尚子、本名陽子、高城淳一 |
45 | 12月16日 | 清の「カラスなぜ啼くの…」 | 長野県埴科郡戸倉町・更級郡上山田町(現:千曲市) | 高岡尚平 米田いずみ | 佐藤敏弘 | 野川由美子、佐藤英夫、下條正巳、蟹江敬三、池田貴尉(子役) |
46 | 1991年 1月6日 | 清と獅子舞てんてこ舞 | 静岡県戸田村(現:沼津市) | 関本郁夫 | 小野田嘉幹 | 藤吉久美子、尾藤イサオ、夢路いとし、喜味こいし、梅津栄、白川和子、柴俊夫 |
47(SP) | 4月7日 | 清の放浪・旅芝居 | 千葉県千倉町(現:南房総市) | 松木ひろし | 佐藤敏弘 | 西村知美、宮川一朗太、ハナ肇、坂上二郎、なべおさみ |
48 | 5月26日 | 二人の清と婆ちゃんと | 静岡県榛原郡本川根町(現:川根本町) | 鶴島光重 | 小野田嘉幹 | 浅田美代子、伊藤美奈子、芦屋小雁、穂積隆信、前田吟、菅井きん |
49 | 8月4日 | 僕にはお化けが見えるので | 長野県大町市 | 保利吉紀 小川基之 | 小川基之 | 立花理佐、南田洋子、下川辰平、鈴木ヒロミツ |
50 | 10月6日 | 清のテルテル坊主 石和編 | 山梨県東八代郡石和町(現:笛吹市)・甲府市 | 山田隆之 | 松本明 | あいはら友子、大和田獏、穂積隆信、峰竜太、松居一代、宮尾すすむ、日野陽仁、千紘あい |
51 | 12月1日 | 清と月の砂漠 | 鳥取県鳥取市・米子市 | 松木ひろし | 佐藤敏弘 | 宮崎淑子、中島陽典、加藤純平、左右田一平、林美智子 |
52 | 1992年 1月5日 | 母子くんち太鼓 | 佐賀県唐津市 | 山田隆之 | 西村潔 | 小柳ルミ子、目黒祐樹、正司花江、南美江 |
53 | 3月1日 | 清のニセ者さつまあげ | 鹿児島県串木野市(現:いちき串木野市)・鹿児島市 | 田上雄 | 小林俊一 | 西部里菜、太平サブロー・シロー、西岡徳馬、市毛良枝 |
54(SP) | 4月5日 | 清・ジャングルの密会 | グアム | 中村勝行 | 松本明 | 香山美子、桐島かれん、佐川満男、堺正章 |
55 | 5月31日 | 清の桃太郎鬼退治 | 岡山県津山市 | 杉村升 | 江上官 | 高橋かおり、山崎裕太、衣通真由美、沼田爆、正司歌江、梅宮辰夫 |
56 | 7月5日 | オホーツクに花が咲いた 北海道編 | 北海道紋別市 | 山田隆之 | 高井牧人 | 川上麻衣子、松村雄基、水野久美、粟津號 |
57 | 11月1日 | 清と伊勢と異星人 | 三重県伊勢市 | 西部清 | 佐藤敏宏 | 佐野量子、おりも政夫、芦屋小雁、清水由貴子、桂春蝶、山口京子 |
58 | 1993年 1月10日 | 清が湖で釣った夢 | 北海道三笠市 | 中村勝行 | 江上官 | 布施明、山本陽子、高岡健二、池田貴尉(子役) |
59 | 2月7日 | 清が誘拐されサァ大変 | 福岡県北九州市 | 田上雄 | 高井牧人 | 西村晃、火野正平、相楽晴子、楠田薫、ふとがね金太、ばってん荒川、田畑猛雄 |
60 | 4月11日 | 清の鼻から八女提灯 | 福岡県八女市 | 田上雄 | 高井牧人 | 小野寺昭、中丸新将、鳥居紀彦、由利徹、真野響子 |
61 | 5月16日 | 清のお見合い縁結び | 北海道美深町 | 保利吉紀 | 佐藤敏宏 | 畠田理恵、小林千登勢、薬丸裕英、三条泰子、林彰太郎、小田薫、水島涼太、中野英雄、しのざき美知 |
62 | 8月22日 | イルカに乗った清 | 和歌山県高野町・大阪府岬町 | 杉本守 | 桜井秀雄 | 杉本彩、井手らっきょ、高田次郎、布川敏和、竹中直人、木川かえる |
63 | 10月3日 | 逃げろ逃げろ!子連れの清の子守唄 | 岩手県水沢市(現:奥州市) | 山田隆之 | 高井牧人 | 黒木瞳、柳沢慎吾、倉沢淳美、ダニエル・カール、阿藤快、あき竹城、小金沢昇司 |
64 | 1994年 1月9日 | 生き神様になった清 | 青森県上北郡大間町 | 林誠人 | 山像信夫 | 吉川十和子、野村昭子、谷村昌彦、ダ・カーポ、鹿内孝、宍戸開 |
65 | 2月20日 | 清と謎の美人絵灯籠 | 秋田県湯沢市 | 田上雄 | 小野田嘉幹 | 小林幸子、赤座美代子、御木本伸介、飯塚雅弓、大石吾朗、真実一路 |
66(SP) | 4月3日 | 1万羽のツルをサギ師に渡すな 清のお化け大作戦〜鹿児島・出水編 | 鹿児島県出水市 | 田上雄 | 松本明 | 中村あずさ、阿部寛、柳生博、長内美那子、モト冬樹、原田大二郎、ガッツ石松、二瓶鮫一 |
67 | 7月3日 | 清の焼おにぎり | 和歌山県和歌山市 | 綾部伴子 | 桜井秀雄 | 藤岡琢也、河合奈保子、新藤栄作、堀内正美、芦屋小雁、大木晤郎、衣通真由美、田畑猛雄、浜田ゆう子 |
68 | 8月21日 | 清と自転車少年の夢 | 宮城県石巻市 | 古長直美 | 平松敏男 | 木の実ナナ、佐々木勝彦、反田孝幸、由利徹、鈴鹿景子 |
69 | 10月9日 | 清のデカンショ節 丹波篠山編 | 兵庫県篠山町(現:丹波篠山市) | 保利吉紀 | 松本明 | 津川雅彦、坂口良子、あいはら友子、桂文珍、島木譲二、羽野晶紀、西部里菜、坂田利夫、前田五郎、小倉久寛 |
70 | 12月4日 | 清の大島紬 | 鹿児島県名瀬市・大島郡笠利町・龍郷町・住用村(現:奄美市) | 中村勝行 | 高井牧人 | 早見優、長谷川明男、田畑猛雄、亀山忍、渡辺裕之 |
71 | 1995年 2月26日 | 清のファインプレー | 山形県新庄市 | 中村勝行 | 皆元洋之助 | 森川由加里、原ひさ子、高松しげお、庄司永建、ケーシー高峰、斉藤暁、三ツ矢歌子、美木良介 |
72 | 4月9日 | 少女と清の母恋し | 徳島県徳島市・兵庫県津名町(現:淡路市) | 杉本守 松田寿明 | 中山史郎 | 酒井和歌子、芦屋小雁、浜丘麻矢、日高澄子、チャンバラトリオ、荒勢永英、石立鉄男、前田吟 |
73 | 5月7日 | 清とサクランボ娘 | 山形県東根市 | 杉尾幸正 | 小野田嘉幹 | 沖本富美代、沖本美智代、河原崎長一郎、飯島愛、大林隆介、入江正徳、八名信夫、小野ヤスシ、松原智恵子 |
74 | 7月2日 | オロチに巻かれてサァ大変 | 島根県益田市 | 林誠人 | 岡屋龍一 | 中江有里、秋野太作、なべおさみ、志賀泰伸、上楽敦子 |
75 | 10月1日 | 清も参ったわんぱく坊や | 富山県高岡市 | 保利吉紀 | 岡屋龍一 | 十朱幸代、佐藤侑輝、日向明子、片桐はいり、剣幸、西田健、渡辺篤史、早勢美里、三條美紀、立川志の輔 |
76 | 11月26日 | 清が行った竜宮城 | 広島県佐伯郡宮島町(現:廿日市市) | 大野武雄 | 中山史郎 | 大塚寧々、ひかる一平、小坂一也、石橋保、岸本康子 |
77 | 1996年 1月7日 | フグと清と鉄人と | 福岡県北九州市・山口県宇部市 | 田上雄 | 合月勇 | 小松千春、綿引勝彦、東幹久、沢田雅美、浜田ゆう子、橋本じゅん |
78 | 4月7日 | 清の手品はめぐりあい | 福島県保原町(現:伊達市) | 中村勝行 | 岡屋龍一 | 島田陽子、小野武彦、吉田亮、Mr.マリック、宝田明 |
79 | 6月2日 | 清が見た画家の秘密 | 石川県輪島市 | 野上龍雄 松田寿明 | 江上官 | かとうれいこ、金田賢一、デーブ・スペクター、三ツ矢歌子、花かおる |
80 | 7月28日[5] | 清と三姉妹の宝探し | 香川県引田町・白鳥町・大内町(現:東かがわ市) | 林誠人 | 土屋統吾郎 | とよた真帆、阿知波悟美、みやなおこ、山口京子、プリンプリン |
81 | 9月1日[6] | 清の湯煙り素麺 | 石川県加賀市・富山県砺波市 | 大野武雄 林誠人 | 土屋統吾郎 | 細川ふみえ、前田吟、麻丘めぐみ、芦屋小雁、浅田あつこ |
82 | 12月29日[7] | 清もびっくり!そっくり美人 沖縄編 | 沖縄県国頭郡金武町・恩納村・中頭郡読谷村 | 田上雄 | 合月勇 | 西村和彦、斉藤慶子、ジェリー藤尾、谷川昭一朗、ダチョウ倶楽部、織本順吉、辺見えみり、佐藤蛾次郎 |
83(後期最終話) | 1997年 1月2日 | 清オーレ!最後の放浪 | 長崎県島原市・南高来郡深江町(現:南島原市)・国見町(現:雲仙市) | 保利吉紀 松田寿明 | 松本明 | 牧瀬里穂、阿藤快、赤座美代子、松尾嘉代、森繁久彌、五代高之、松元ヒロ、山崎大輔 |
ほか
ほか
ほか
など
小林は番組内の音楽も担当。また、雁之助版の初期では風貌そっくりの「オタマジャクシの大将」として出演している。なお、雁之助版の第1回は主題歌は流れていない。
この曲は後に数名のアーティストがカヴァーしており、塚地版では槇原敬之の歌うバージョンが劇中歌として使われた。
この作品は現在でも人気が高く、全国各地の放送局で再放送もされている。現在では「ルンペン」が放送禁止・差別用語に当たるとして、この部分を無音にして放送しているところもある。また、前期の最終回を放送せずに後期の放送をしたり、後期のみを放送することもある。なおDVD版およびCSのホームドラマチャンネルおよびBSフジではそのまま収録・放送している。
1993年4月にネットワークをフジ系から朝日系にチェンジした山形テレビでは、フジ系時代に放映したため放映権があり、チェンジ後も再放送されていたことがあった。
2011年8月からは、芦屋雁之助生誕80周年を記念して、ホームドラマチャンネルで芦屋雁之助シリーズの全話再放送が開始された(ただし、第13回は構成の都合上欠番で対象外)。
2013年9月30日より毎週月曜17時からBSフジにて各2話分の放送が開始された(休止の場合あり。ただし、第13回やスペシャル版の回・最終回は対象外)。2014年6月30日から再び第1話から放送された。2015年4月7日からは毎週火曜17時から各2話分の放送となった。当日は第81話と第1話が放送された。これより3順目の放送となる。なおBSフジでは前述の対象外の回を除いて話数を数えているので, 第12回以後は実際の話数と異なっている。
2023年6月2日より毎週金曜20時からBS12にて各2話分の放送が開始された(休止、対象外の回あり)。2024年4月18日より木曜19時から放送。5月30日終了。
このドラマの知名度から、雁之助の演じた清を真似たキャラクターのパロディを様々なタレントが演じていたり、パロディ化したキャラクターが漫画・ゲームなどに登場している。
1981年7月21日、現代ぷろだくしょんによって劇場映画『裸の大将放浪記〜山下清物語〜』が制作され、松竹配給による全国公開となった。
この作品では制作会社の作風も強く影響し、ドラマのようなメルヘンチックなストーリーではなく、清の生涯を追ったヒューマンタッチな作品となっており、シリーズ定番衣装である山下清の「短パンにランニングシャツ」という場面での登場は一部のみで、学園の制服、半纏、着物、裸にタオル一枚といった服装も登場する。
この年の国際障害者年記念作品として制作されており、清が生まれ育った当時の障害者がおかれた社会的境遇、その中で才能がいかに芽生え、大成していったかを追う作品として仕上がっている。作中、母親は「障害のある子どもたちの親のほとんどは、子どもより先に逝かねばならない苦しみを恐れながら生き、自分が死んだ後の子どもたちの将来を憂いながら死んでいる」と残された障害児(者)たちの親の苦しみを訴え、清は才能と短命ゆえにまだ幸運な存在だったのだ という事など、障害者とその家族に対する理解と支援を強く訴える、メッセージ性の強い社会派作品でもある。そのため上記テレビドラマとは全く異なる内容から評価が分かれるが、様々な関連各機関より協賛および推薦を受けている。
なお映像ソフトはVHS、DVDともに北星を発売元として角川映画が発売協力および販売を行っている。
1934年、東京で暮らす小学生・山下清は障害を持ちながらも普通学級に通っていたが、ある日同級生とトラブルになる。清の母・ふじは息子の今後を心配し、担任の勧めで千葉県の児童支援施設・八幡学園(以下・学園)への転入を決める。転入後、貼り絵(ちぎり絵)を教わった清は、ほどなくして才能が開花して作品作りに勤しむ。
しかし1940年18歳の清は突然学園を飛び出し、ルンペンとなって親切な人たちからおむすびをもらって千葉県内を放浪する。すると後日、ある街の湯川家で下男として居候させてもらい、清は真面目に働き始める。しかし翌1941年、湯川家の子供から障害を理由に馬鹿にされる日々に耐えかね、再び放浪の旅に出る。徒歩で我孫子駅に訪れた清は、駅前の弁当屋・彌生軒(やよいけん)で住み込みで働かせてもらえることに。
彌生軒の人たちは清に優しくしてくれたが同年12月に戦争が始まり、同僚から「いずれお前にも兵隊検査の知らせが来る」と告げられる。軍隊に入りたくない清はこっそり彌生軒を後にし、以前顔見知りとなった魚屋で働き始める。だがそこでの仕事は障害のある清には苦労が多く、ある日突然魚屋を辞めて東京に帰ってしまう。清はふじと暮らした後、1943年21歳の頃に兵隊検査を受けるが幸いにも不合格となり、それを機に学園に戻って貼り絵の日々を送る。
1945年の終戦後、清が再び放浪の旅に出て日本各地を巡り、そのまま数年の歳月が流れた。その間、新聞に「消息を絶った日本のゴッホ・山下清はどこに?」と掲載され、清の存在が世間に知られるようになる。1954年ようやく放浪を辞めた清は、八幡学園の自身専用の部屋で貼り絵作りに精を出す。1961年、清(39歳)はヨーロッパや日本で展覧会を開催したり、障害者施設で貼り絵を教えるなど名実ともに有名画家となった。
1965年から「東海道五十三次」のスケッチ(貼り絵)旅行をするが、3年後多忙のせいか清の体に異変が生じ始める。旅から戻った清はふじと一緒に暮らしたが、1971年49歳のある日突然自宅で倒れてしまう。清は脳溢血と診断されて眠り続け、ふじは「もっとのんびり絵を描かせてやりたかった」と後悔の念が生じる。そんな中現れた障害児を持つ母親から「息子が絵を描き始めたのは清さんのおかげ」との言葉に、ふじの心は救われる。7月12日、ふじが息子にこれまでの労いの言葉をかけた後、清は最後の旅となる天国へと向かうのだった。
ほか
1994年4月、土産物販売会社が京都市右京区嵯峨鳥居本六反町に「裸の大将記念館」を開設。ビデオ上映、ドラマのスチル写真展示、山下清の作品展示などを行っていた。芦屋雁之助版ドラマ終了とともに客足が遠のき、2000年12月10日閉館[8]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.