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玉部
漢字の部首 ウィキペディアから
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玉部(ぎょくぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では96番目に置かれる(5画の2番目、午集の2番目)。
玉部に関する偏旁には「玉」と「王」、「玊」の3つがある。
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概要

「玉」の字はヒスイなどを含めた半透明で淡緑色・淡灰色の宝石を意味する。3つの玉を連ねた形に象る。
偏旁の意符としては玉石や玉器、玉の装飾品、玉に類似した宝石などに関することを示す。偏の位置に置かれると例えば「珍」のように点のない「王」が斜めにはねた形に変形する。
「王」の字は国土を支配する君主を意味する。『説文解字』では天地人三才を貫く形とするが、甲骨文字では斧の形に象るとも言われる。偏旁としてはもっぱら声符として使われる。
このため「王」を構成要素とする漢字はもっぱら偏や旁に従って他の部に収録されており、玉部における「王」を構成要素とする漢字は他の部に分類しきれなかったものが収録されている。
また「琴(珡)」や「琵琶」、「瑟」のように冠の位置で王を二つ並べたものがあるが、元々は指で弾く弦楽器の弦を張った柱の形に象ったもので、楷書で「王」2つの字形となったものである。これらの漢字は『説文解字』では「珡部」という独立した部首に所属していた。
玉部は上記のような偏旁や筆画を構成要素とする漢字を収める。
康煕字典では、「玉」字はもちろん、「王」字も「玊」字も部首としての「玉」の変形と見て「玉部0画」として扱い、部首内画数にマイナスの値は採用しておらず、現代日本の漢和辞典でもそうするのが普通である。これに対し、UnicodeのCJK統合漢字における扱いは、「玉」字と「玊」字を「玉部0画」とする一方、「王」字自体は「玉部-1画」の扱いとしている。一方で、現代中国で2009年に公布された「漢字部首表」では、主部首を「王」として「玉」をその附形部首とし、「玊」は主部首としてはもちろん附形部首としても扱わないため、「王」字と「玉」字は「王部0画」、「玊」字は「王部1画」の扱いとなっている。また「中華字海」は玉部と王部を別々の部首としている。いずれの場合も「王」の字形(字源的に「玉」に由来して意符となるものを含む)を偏旁とする字で玉部・王部に所属するものはその「王」を除いた部分を部首内画数として扱い、玉部・王部に所属する字の偏旁としての「玉」に含まれる点も部首内画数には含まれない。


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部首の通称
- 日本:たま・たまへん・ぎょくへん・おうへん(俗称)
- 中国:玉字旁・玉字底・王字旁・斜王旁
- 韓国:구슬옥변(guseul ok byeon、たまの玉偏)・임금왕변(imgeum wang byeon、きみの王偏)
- 英米:Radical jade
部首字
玉
王
- 甲骨文
- 金文
- 大篆
- 小篆
例字
→詳細は「wikt:Wiktionary:漢字索引 部首 玉」を参照
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