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言部
漢字の部首 ウィキペディアから
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概要

「言」字は言語で人に何かを伝えるといった言語行動を意味する。
他に言語行動を表す字に「語」字があるが、「言」がその人から発言し始めることを表すのに対し、「語」は他人の話に答えることや互いに話し合うことを表す。
また「言」字は目的語に聞き手となる人をとることなく、言及する事物だけを目的語にとるのに対し、「語」は聞き手を目的語にとることができる。名詞としては両者とも言語・言葉といった意味を持つ。
また日本語の「いう」に当たる字として他に「謂」や「曰」があるが、これらは人について批評したり、「 - という」といった事物の呼称を表す字であり、その異なる機能として「謂」は「 - にいう」というように間接目的語として聞き手の人物を導くのに使われ、「曰」は話した内容を引用するのに使われる。
その字源については、「舌」字に記号をつけた指事文字という説や「辛」(罪人に刑罰として刺青を入れる刀)と「口」の会意文字あるいは形声文字といった説がある。ちなみに「言」字の「口」のなかに「一」がある指示文字が「音」字である。
偏旁の意符としては言語や言語を使った活動に関することを示す。また形容詞として使われるとき、「誠」や「謹」のように品行道徳に関するものもある。多くは左側の偏の位置に置かれて左右構造を作り、時に下側の脚の位置に置かれて上下構造を作る。
その他異体字も多く、部分を変えた異体字(訛と譌など)、上下や左右の構造が異なる同字(讐と讎など)、表外字の拡張新字体(諫と諌、讚と讃、譖と譛など)、口部の異体字(善と譱、嘩と譁など)などが存在する。
言部はこのような意符を構成要素に持つ漢字を収める。
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字体差
筆記体である楷書では「言」の1画目は点とすることが多い。その他、短い横棒や短い縦棒にするものも見られる。
印刷書体(明朝体)において『康熙字典』は篆書や石経にもとづき「言」の1画目を短い横画とした。日本では新字体・表外漢字を問わず、康熙字典体に従っている。一方、中国の新字形・台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表は1画目を点とする字形を採用し、「亠」系統の字形と統一させている。
簡略字体
部首の通称
- 日本:ごんべん・げん・ことば[1]
- 中国:言字旁・言字底
- 韓国:말씀언부(malsseum eon bu、ことばの言部)・말씀언변(malsseum eon byeon、ことばの言の偏)
- 英米:Speech radical
部首字
言
例字
→詳細は「wikt:Wiktionary:漢字索引 部首 言」を参照
最大画数
𧮩
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脚注
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