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糸部
漢字の部首 ウィキペディアから
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概要

「糸」字は細い絹糸を意味する。古字は2つの丸い束が連なった形であり、よりまとめられた糸の形に象る。
「糸」の字音はベキであり、常用漢字の「糸」は「絲」(音はシ、絹糸の意)の略字である。
『説文解字』に「糸は細い絲」とある。長さ・重さの単位として蚕が一回に吐くのを忽といい、十忽が絲であるので、「糸」は「絲」の半分とすると、5忽の細さということになる。
ちなみに10絲が1毫、10毫が1厘である。
偏旁の意符としては糸や縄、絹織物、麻織物、衣服は元より、刺繍や染物で用いる色(例:紅、緑、紺、紫)に関する事項を示す。主として左の偏あるいは下の脚の位置に置かれる。楷書では偏の位置に来るとき「小」形を3点に変形させることが多い(下記参照)。
異体字も数多く存在し、部分を変えた異体字(纏と纒)、同音の文字に変えた字体(綫と線(日本では「線」を正字とする)、繍と綉など)、一部分を省略した字(緜と綿(日本では「綿」を正字とする)など)、表外字や常用漢字の新字体とは別の拡張新字体(纖と纎、纃と緕(ちなみにこの字種は和製漢字である)など)、他の部首の異体字(襤(衣部)と繿)などが存在する。
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3点と小
楷書では「糸」が偏の位置に来るときには「小」を3点にすることが多い。しかしながら、日本では当用漢字字体表において糸偏の下を「小」にする字体で提示され、3点は注意書きで「筆写(かい書)の標準とする際には、点画の長短・方向・曲直・つけるかはなすか・とめるかはね又ははらうか等について、必ずしも拘束しない」ものの方向の例としてのみ挙げられたので、教科書体も「小」を採用しており、現在、若年層では3点で書く人は少ないように思われる[独自研究?]。
印刷書体(明朝体)では康熙字典体が「小」形を採用した。日本では上記のように当用漢字字体表および常用漢字表において「小」形を採用し、表内・表外を問わず康熙字典体に従っている。一方、中国の新字形、台湾の国字標準字体、香港の常用字字形表はこれを3点に戻している(ただし、コンピュータ上でWindowsが装備するフォント細明體・新細明體 (PMingLiU・MingLiU) は5.03版以降でないとこれに対応しておらず、それ以前の版では「小」形で表されている)。
中国の簡体字では「纟」のように3点を1つの横画に簡略化している。
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部首の通称
- 日本:いと・いとへん
- 中国:絞絲旁・絞絲底
- 韓国:실사부(sil sa bu、いとの絲部、「絲」の音訓から)
- 英米:Radical silk
部首字
糸
- 甲骨文
- 金文
- 小篆繋11:簡易慣用)
例字
→詳細は「wikt:Wiktionary:漢字索引 部首 糸」を参照
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その他
- 「イトヘン」は証券業界用語で繊維業界やその株のことを指す[1]。
出典
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