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糸部

漢字の部首 ウィキペディアから

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糸部べきぶは、漢字部首により分類したグループの一つ。 康熙字典214部首では120番目に置かれる(6画の3番目、未集の3番目)。

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概要

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」字は細いを意味する。古字は2つの丸い束が連なった形であり、よりまとめられた糸の形に象る。

「糸」の字音はベキであり、常用漢字の「糸」は「絲」(音はシ、絹糸の意)の略字である。

説文解字』に「糸は細い絲」とある。長さ・重さの単位としてが一回に吐くのをといい、十忽がであるので、「糸」は「絲」の半分とすると、5忽の細さということになる。

ちなみに10絲が1毫、10毫が1である。

偏旁の意符としては糸や絹織物麻織物衣服は元より、刺繍染物で用いる(例:紅、緑、紺、紫)に関する事項を示す。主として左の偏あるいは下の脚の位置に置かれる。楷書では偏の位置に来るとき「小」形を3点に変形させることが多い(下記参照)。

異体字も数多く存在し、部分を変えた異体字(纏と纒)、同音の文字に変えた字体(綫と線(日本では「線」を正字とする)、繍と綉など)、一部分を省略した字(緜と綿(日本では「綿」を正字とする)など)、表外字や常用漢字の新字体とは別の拡張新字体(纖と纎、纃と緕(ちなみにこの字種は和製漢字である)など)、他の部首の異体字(襤(衣部)と繿)などが存在する。

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3点と小

さらに見る 康熙字典日本 韓国, 中国 (繁体字)台湾 香港 ...

楷書では「糸」が偏の位置に来るときには「小」を3点にすることが多い。しかしながら、日本では当用漢字字体表において糸偏の下を「小」にする字体で提示され、3点は注意書きで「筆写(かい書)の標準とする際には、点画の長短・方向・曲直・つけるかはなすか・とめるかはね又ははらうか等について、必ずしも拘束しない」ものの方向の例としてのみ挙げられたので、教科書体も「小」を採用しており、現在、若年層では3点で書く人は少ないように思われる[独自研究?]

印刷書体(明朝体)では康熙字典体が「小」形を採用した。日本では上記のように当用漢字字体表および常用漢字表において「小」形を採用し、表内・表外を問わず康熙字典体に従っている。一方、中国の新字形、台湾の国字標準字体、香港の常用字字形表はこれを3点に戻している(ただし、コンピュータ上でWindowsが装備するフォント細明體・新細明體 (PMingLiU・MingLiU) は5.03版以降でないとこれに対応しておらず、それ以前の版では「小」形で表されている)。

中国の簡体字では「」のように3点を1つの横画に簡略化している。

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部首の通称

  • 日本:いと・いとへん
  • 中国:絞絲旁・絞絲底
  • 韓国:실사부(sil sa bu、いとの絲部、「絲」の音訓から)
  • 英米:Radical silk

部首字

例字

さらに見る 画数, 例字 ...
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その他

  • 「イトヘン」は証券業界用語で繊維業界やその株のことを指す[1]

出典

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