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金部
漢字の部首 ウィキペディアから
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概要

「金」字は金属一般の総称であるが、青銅器時代である先秦時代においては特に銅を指した。漢代の『史記』平準書に価値を持った金属について「金に三等有り。黄金を上と為し、白金を中となし、赤金を下と為す」という記述があるが、後代、この最高の価値を持った金属である「黄金」すなわち金だけを指すようになった(なお「白金」は銀、「赤金」は銅を指す)。
また引伸して財貨・貨幣を指す。さらに金属製品を指すことがあり、とりわけ武器(鏃や刀剣)や楽器(銅鑼や鐘、八音の一つ)を意味する。また五行の一つであり、西方・秋・白色などを司る。
字源については『説文解字』は、意符の「土」と声符の「今」を組みあわせた形声文字で、土中から産出されるので「土」に従うとする。しかし、金文を見ると、「全」に左か右に縦に2つの点が置かれた形であり、この2点が製錬された銅塊を表していると考えられている。
偏旁の意符としては金属に関わることを示す。「金」を偏旁にもつ漢字の多くは名詞であり、金属の種類・金属の鋭さを利用した工具や武器、金属製の生活用品、金属製楽器といったものの名称を表す漢字に使われている。このとき左の偏の位置に置かれて左右構造を作ったり、下の脚の位置に置かれて上下構造を作ったりする。偏のときは「釒」のように最後の画が撥ねる形に変形する。ただし、中国の簡体字の場合は簡略化され「钅」となる。
なお、現代中国語では元素には全て漢字1字の名前が付けられており、そのうち金属元素には「金」を構成要素に持つ漢字が当てられている。(鋰、鈉など。詳細は「元素の中国語名称」の項目を参照。常温液体である汞(水銀)は除く)。
その他異体字も数例存在し、上下や左右の構造が異なる同字(鑑と鑒など)、部分を変えた異体字(鐵と銕、銹と鏥など)、類似した字体(釜と釡、鉤と鈎、鐵と鐡など)、表外字の拡張新字体(鐸と鈬、鑢と鈩、鑽と鑚など)などが存在する。
金部はこのような意符を構成要素にもつ漢字を収めている。
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部首の通称
- 日本:かね・かねへん
- 中国:金字旁・金字底
- 韓国:쇠금부(soe geum bu、金属の金部)
- 英米:Radical gold
部首字
金
例字
→詳細は「wikt:Wiktionary:漢字索引 部首 金」を参照
- 金
- 2:針・釘・䤛・𨤽・釟、3:釦、4:釜、5:鉛・鈷・鉢・鉋・鈴、6:銀・銅、7:銹、8:錯・錫・錐・錢(銭6)・錆、9:鍋・鍛・鍍、10:鎧・鎖・鎭(鎮)、11:鏡、12:鐘、13:鐵(鉄5)・鐸(鈬4)・𨱖、14:鑄(鋳7)、15:鑑・鑛(鉱5)・鑢、16:鑫、17:鑰、18:鑷、19:鑼・鑾、20:钁・鑿、21:钃・钄・䥹・𨰵、22:𨰸、23:𨰺、24:𨰻、27:𨰼
最大画数
30:𨰽
その他
- 「カネヘン」は証券業界用語で鉄鋼業界やその株のことを指す[1]。
出典
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