トップQs
タイムライン
チャット
視点

1979年のテレビ (日本)

ウィキペディアから

Remove ads

1979年のテレビ(1979ねんのテレビ)では、1979年昭和54年)の日本におけるテレビジョン放送全般の動向についてまとめる。

主なできごと

要約
視点
4月1日テレビ埼玉7月1日静岡第一テレビが開局

 前者は系列を持たない独立U局。後者は日本テレビ系列のフルネット局で静岡県初の音声多重放送を開始、これで静岡県の民放4系列4局のフルネット化が完了。(後述)


4月1日に、岡山・香川両県の民放テレビジョン放送のエリアが一本化

 これにより、岡山・香川両県の1エリア化による民放4系列4局のフルネット化が完了。(後述)


省エネ推進により、深夜放送の時間短縮が始まる。

6月11日にフジテレビが始めたのを皮切りに、7月には東京でTBS東京12チャンネル(現:テレビ東京)、大阪で毎日放送朝日放送が、8月には大阪で読売テレビ関西テレビが実施(ここで在版民放テレビ局全局が実施となる)。翌年春の改編期には、在京民放テレビ局全局が実施する様になる。


テレビ番組


CM

この年の秋に三洋電機のカラーテレビのCFに使われた、久保田早紀(現:久米小百合)の「異邦人 -シルクロードのテーマ-」が大ヒットする(詳細は、同曲の項目を参照のこと)。このCMは、同社が当時一社提供していたTBS系『兼高かおる世界の旅』でも放送されていた。


音声多重放送の動き
  • NHK教育テレビを除く在版局、及び名古屋のNHK教育及び名古屋テレビ放送を除く全局が音声多重放送を開始した。更に、札幌、福岡、広島、静岡、山口地域でも同放送が開始された。(「#既存局の音声多重放送開始(当時は実用化試験放送) 」等を参照)
  • 電電公社が、ステレオ放送対応の音声多重放送同時ネット回線を年内に全国へ開通。(後述)
  • 番組では、NHK総合の蔵前国技館で開催の大相撲本場所中継、甲子園の春夏の高校野球、『日本歌謡大賞』等がこの年からステレオ放送に、『月曜ロードショー』(TBS)、『ゴールデン洋画劇場』(フジテレビ)がこの年から2か国語放送となる。又、前述の同時ネット回線のステレオ対応化に伴い、近畿・東海地方発によるスポーツ中継を始めとするステレオ同時ネット放送も行われる様になった。(詳細は、「#既存番組の音声多重化」等を参照)
  • その一方で、10月7日に日本テレビが、この日行われた衆議院議員総選挙の開票速報番組の二か国語放送の副音声にて、画面と関係ない開票速報や党派別当選者数を放送。これが後に当時の放送法違反とされ、翌1980年5月31日に郵政省から文書による厳重注意を受けた。しかしこれが、1980年6月の衆参同時選挙の開票速報の放送に伴い、日本テレビが国の関係方面に働きかけた結果、特例ながらもこの開票速報に於いて初の2音声多重放送の開始に繋がることとなった(後述。「1980年のテレビ (日本)」、「音声多重放送」の項も参照)。


視聴率


Remove ads

番組関係のできごと

1月

2月

3月

4月

Thumb
おはよう朝日です』放送開始(4月2日。写真は生放送が行われた「スカイスタジオ」があった大阪タワー(2006年撮影。現在は解体))

5月

6月

7月

8月

  • 1日 - 日本テレビ系列、同系列のテレビネット回線の東ループ廻りに於いて、大阪→名古屋→静岡→東京間のステレオ化工事が完了したのを受け、読売テレビ制作の『2時のワイドショー』がこの日から、日本テレビ、中京テレビ、静岡第一テレビでもステレオ放送となる。[23][注 23]
  • 8日 - この日の『第61回全国高等学校野球選手権大会』の開幕に伴い、電電公社のテレビ中継回線の東日本ループ(東名阪及び北陸回り)でのステレオ化工事が完了し、同対応回線が同ループ内で正式開通[24][25]
    • これにより、同大会の実況中継がこの日の開会式からNHKと朝日放送の双方でステレオ化[26]。又、NHKの音声多重放送をこの日までに開始した全ての実施局とテレビ朝日でもステレオで放送。
    • 更に、テレビ朝日系『溝口泰男モーニングショー』では、この開会式の模様を朝日放送から番組内で同時生中継する為に、臨時に番組初のステレオ放送となった。[27]
    • 前述の正式開通により、NHK『名曲アルバム』、NTV『TVジョッキー 日曜大行進』、TBS『クイズダービー』『サウンド・イン"S"』、フジテレビ『夜のヒットスタジオ』『ミュージックフェア』、テレビ朝日『題名のない音楽会』を始めとする東京キー局発のネット番組、東京・大阪・名古屋発のプロ野球を始めとするスポーツ中継番組等を含めるネット回線経由によるステレオ放送番組が、同地域内の音声多重放送実施局にて制作局以外でも漸くステレオ化される様になった。
  • 10日 - フジテレビ系『ゴールデン洋画劇場』が、この日から一部を除き2ヵ国語中心の音声多重放送を開始。この日は2ヵ国語放送による特別企画「映画『キタキツネ物語』」を放送[28]。関東地区のビデオリサーチ調べで、劇場用映画のテレビ放送としては歴代最高の44.7%の視聴率を記録[29]
  • 25日26日 - 日本テレビ系で、前年に続いて大型チャリティー特番『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』第2回を放送。総合司会は萩本欽一、黒柳徹子国弘正雄が、チャリティーパーソナリティーはピンク・レディーと、徳光和夫アナウンサー(当時)がそれぞれ務めた[注 24]。又、この年から、同特番の一部時間帯がステレオ放送となる。

9月

10月

11月

  • 2日 - フジテレビ系で、TBS系『ザ・ベストテン』に対抗したランキング歌謡番組『ビッグベストテン』(司会:高嶋秀武[注 30]丘みつ子)を開始( - 1980年3月)。
  • 18日 - テレビ朝日系『ヒントでピント』の白組4枠におりも政夫(元フォーリーブス)が登板[35]
  • 23日 - 東京12チャンネル(現・テレビ東京)で、『輝け!!第10回日本歌謡大賞』をステレオ放送。民放でNHKホールからの生中継を行った最初の事例となった[36]。同番組はこの回からステレオ放送となる[37]。更に同局は当時、全国ネットワークを持っていなかった為、他系列の地方局に於いて全国ネットで生放送する為に、同番組初としてかつ異例の、16:05 - 17:50での、非ゴールデンタイムの時間での放送となった(東京12チャンネルのみ、15:45からの放送[37])。[注 31][38][39]
  • 27日 - 東北放送、テレビ開局20周年記念番組として、自社制作では初のテレビドラマ『帰郷』放送。[注 32][1][40][41]
  • 28日 - テレビ朝日系で渡辺プロダクション制作特別番組『ちびっこものまね紅白歌合戦』を放送。この年から夏大会を廃止(前年からは春大会を廃止)、冬の単独大会となる。またこの年の3月を以て、テレビ朝日月曜20時の渡辺プロ制作路線が終焉のため、今まで春・夏大会を放送していた『水曜スペシャル』に移動して放送となる。
  • 30日 - テレビ朝日系のトーク番組『徹子の部屋』が放送1000回を達成(この日のゲストは物集高量久米宏[42]

12月

Remove ads

その他テレビに関する話題

Thumb Thumb Thumb
福岡放送2代目社屋(サンセルコ内)稼働開始
(3月5日)
テレビ埼玉
(4月1日開局)
静岡第一テレビ
(7月1日開局)

開局

既存局の音声多重放送開始(当時は実用化試験放送)

周年

番組

放送局・放送開始

1月1日
放送開始20周年 - 長崎放送テレビジョン
1月10日
放送開始20周年 - NHK東京教育テレビジョン (JOAB-TV)
2月1日
開局20周年 - テレビ朝日
3月1日
3月3日
開局20周年 - 日本海テレビジョン放送
4月1日
4月12日
開局15周年 - 東京12チャンネル
5月1日
開局10周年 - サンテレビジョン
9月1日
放送開始20周年 - 岩手放送テレビジョン
10月1日
11月1日
開局20周年 - 沖縄テレビ放送
12月1日
開局10周年 - 青森テレビテレビ岩手三重テレビ放送
12月10日
開局10周年 - テレビ愛媛
12月15日
放送開始20周年 - 山陰放送テレビジョン
12月20日
放送開始20周年 - 山梨放送テレビジョン
Remove ads

記念回

視聴率

(※関東地区、ビデオリサーチ調べ)

ニュース・報道

  1. ニュース(20:55-21:00)(NHK総合、12月31日)52.3%
  2. ニュース(7:00-7:20)(NHK総合、10月19日)43.9%
  3. テレビロータリー(NHK総合、10月19日)42.8%
  4. スタジオ102(NHK総合、10月19日)42.8%
  5. ローカルニュース・天気予報(7:15-7:35)(NHK総合、10月8日)42.3%
  6. 大阪三菱銀行猟銃人質事件犯人逮捕(NHK総合、1月28日)40.9%
  7. 首都圏交通スト情報・天気予報(7:15-7:35)(NHK総合、4月25日)40.3%

ドラマ

  1. 連続テレビ小説 マー姉ちゃん(NHK総合、9月25日)49.9%
  2. 連続テレビ小説 鮎のうた(NHK総合、11月22日)47.2%
  3. ナショナル劇場 水戸黄門・第9部(最終回)(TBS、2月5日)43.7%
  4. ナショナル劇場 水戸黄門・第10部(TBS、12月17日)42.7%
  5. 東芝日曜劇場 女たちの忠臣蔵(TBS、12月9日)42.6%
  6. 金曜劇場 熱中時代(最終回)(日本テレビ、3月30日)40.0%[注 40]
  7. 太陽にほえろ!(日本テレビ、7月20日)40.0%[注 40]
  8. ナショナル劇場 江戸を斬るIV(TBS、2月12日)36.7%
  9. 大河ドラマ 草燃える(NHK総合)34.7% - ※最高視聴率
  10. 金曜劇場 熱中時代・刑事編(日本テレビ、9月22日)32.2%

映画

  1. ゴールデン洋画劇場特別企画『キタキツネ物語』(フジテレビ、8月10日)44.7% - 劇場用映画の放送としては歴代最高視聴率[29]
  2. ゴールデン洋画劇場特別企画『八つ墓村』(フジテレビ、10月12日)34.2%
  3. ゴールデン洋画劇場特別企画『野性の証明』(フジテレビ、12月14日)33.9%
  4. 水曜ロードショージョーイ』(日本テレビ、12月19日)33.3%
  5. 月曜ロードショーオーメン』(TBS、2月12日)30.0%

スポーツ

  1. 土曜ナイター巨人×阪神」(日本テレビ、6月2日)39.9%
  2. '79プロ野球オールスターゲーム・第1戦(TBS、7月21日)34.6%
  3. '79プロ野球オールスターゲーム・第3戦(フジテレビ、7月24日)33.5%
  4. '79プロ野球オールスターゲーム・第2戦(TBS、7月22日)32.9%

バラエティ・歌番組

  1. 第30回NHK紅白歌合戦(NHK総合、12月31日)77.0%
  2. ゆく年くる年(NHK総合、12月31日)45.5%
  3. 第21回輝く!日本レコード大賞(TBS、12月31日)43.3%
  4. クイズダービー(TBS、6月30日)40.8%
  5. ぴったしカン・カン(TBS、11月20日)37.6%
  6. ザ・ベストテン(TBS、3月22日)35.8%
  7. クイズ100人に聞きました(TBS、10月22日)30.7%
Remove ads

テレビ番組

テレビドラマ

NHK

日本テレビ系

TBS系

フジテレビ系

テレビ朝日系

東京12チャンネル

テレビアニメ

特別番組

特撮番組

特別番組

報道・情報番組

特別番組
  • ザ・ネットワーク第6弾「太平洋圏時代 日本とアメリカ -フォード前大統領を迎えて-」(二か国語)(関西テレビ)- 3月17日放送。関西テレビ放送開局20周年記念番組。[9]

バラエティー番組

クイズ番組

音楽番組

トーク番組

教養・ドキュメンタリー番組

紀行番組


単発特別番組枠

既存番組の音声多重化

ステレオ放送化

二か国語放送化

Remove ads

この年の主なキャンペーン

  • 「青春は8ビート 燃える秋のフジテレビ」(フジテレビ、10月期)

脚注

参考文献

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads